Vol.19　東京駅の真ん前で世界を迎えるサステイナブルがテーマの複合施設『YANMAR TOKYO』

銀座からほど近く、東京駅周辺も最近大きく開発され変化し始めています。東京駅を八重洲口から出ると真ん前にあるのがここ『YANMAR TOKYO』。隣には2023年にオープンした東京ミッドタウン八重洲、地下でヤエチカ（八重洲地下街）とも直結。全国から人が集うこの場所で、大人から子どもまで、学び・楽しむことができる新たな複合施設として誕生しました。クリエイティブディレクター佐藤可士和氏のプロデュースのもと、地下1階から地上2階の全3フロアにわたり"お米の新たな可能性を咲かせる"ギャラリー、レストラン、ショップなどがあります。長年日本の米作りを支えてきたヤンマーならではの施設をぜひ体験してみてください。

東京駅八重洲口のランドマークとなる存在

絶好のロケーションに建つYANMAR TOKYOは、高さ約70mのシルバーの外観に、船舶の帆や舳をモチーフにしたデザインが特徴的です。特に東京駅方向に開いた地上エントランスは、魚が口を開けているような独特な軒下空間を形成し、そこにはヤンマーの象徴である赤いトラクターと稲わらでつくった巨大なロゴマークが設置されています。建物の設計は日建設計、施工は竹中工務店が手掛けています。

お米のギャラリーで日本の農業を体感

館内に一歩足を踏み入れると、印象的な大きなお米のオブジェが出迎えてくれます。お米に例える性格診断や、お米作りの課題とその対策をクイズ形式で楽しく学べる仕掛けが用意されています。日本語と英語の両方に対応しており、観光できた外国人も楽しめる工夫が随所に見られます。長年日本の米作りを支えてきたヤンマーならではの、知識と遊び心が融合した展示内容となっています。

自然との共生を表現する吹き抜けの空間

施設内の吹き抜けには、緑化システムや天然木の床と天井を取り入れ、自然との共生を表現しています。特徴的なのは、吹き抜けをルーバー型の水耕栽培緑化システムで囲まんだ空間と、桜の花びらを模した無数のオブジェ。これらは、ヤンマー創業時からの価値観「HANASAKA」を視覚的に表現したものです。この吹き抜けスペースの真下地下1階は休憩やイベントにも活用されます。

地下から地上までつながる開放的な構造

地下1階には、レストランとオープンスペースが設けられており、吹き抜けの効果で開放感のある空間となっています。特筆すべきは、東京駅地下街のヤエチカと直結している利便性。地下から入館する人々も、中に入って上を見上げると吹き抜けを通して商業フロア全体を見渡すことができ、自然と上階への回遊を促す設計となっています。

サステイナブルな未来へのビジョンを発信

YANMAR TOKYOは、創業の精神とビジョンである「HANASAKA」の価値観を体現する場所として誕生しました。ヤンマーは、人々の可能性を信じ、挑戦を後押しする文化発信の拠点を目指しているのだそう。再開発が進みさらなる盛り上がりを見せる東京・八重洲エリアの新たなランドマーク的存在のYANMAR TOKYO、サステイナブルな未来を感じにぜひ訪問してみてください。