Vol.13　古き良きクラシカルな雰囲気にうっとりトリコロール本店』で気分はパリの街角

GINZA SIXのほど近く、晴海通りから一本入ったあづま通り沿いにある「トリコロール本店」は、銀座で長年愛されてきたクラシカルな喫茶店です。木枠の回転扉と赤いひさし、フランスの国旗がはためく外観は、まるでヨーロッパの街角のよう。外観だけでもグッと心をつかまれます。外国からの観光客も多く、混雑で入れないこともあるほどの人気。昭和のカフェ文化を支えてきたトリコロール本店は約85年の歴史を持ち、タイムスリップしたようなクラシカルな空間でモーニングから穏やかな時間を過ごせます。

入る瞬間から胸がときめくクラシカルなインテリア

木枠の回転扉を押してお店に入ります。扉を抜けるとレトロな世界にワープしたかのようで、そこからすでにワクワク。店内に入るとこじんまりしつつも徹底されたクラシカルな内装やインテリアに一気にテンションはMAX。混雑している時間帯は並んで入れないこともあるので、要注意。オープンはモーニングの8時から。朝から訪れる常連さんも多いのだとか。朝の時間帯は1階席だけの利用となりますが、11:30から2階席も解放されます。この日は平日11時半過ぎに訪問したところ店内はほどよい余裕がありました。11:30~12:00あたりが狙い目。ぜひ混雑時を避けて訪問してみてくださいね。

1階もいいけど2階もいい！装飾もイチイチ素敵

創業は1936（昭和11）年。始まりは、木村コーヒー店（現キーコーヒー株式会社）の店主柴田文次氏が、コーヒーの普及を願って銀座に店を開いたことだそう。当時は芸術家や学生さんにぎわっていたのだとか。戦後に建て直しされ、昭和57年に改築。回転扉やシャンデリアなどの瀟洒なインテリアが取り付けられて、それが今もレトロなクラシックな雰囲気をかもしだしています。店内のいたるところに置かれたアンティークの調度品にも注目！1階席のベルベットのソファに腰かけてモーニングを食べながら読書、なんてのもおすすめ。2階席に向かう階段もまた素敵です。

クラシカルな雰囲気に優雅な時間を過ごせる

階段の途中にもすてきな調度品が飾ってあるのでそちらも愉しみながら上がってみてくださいね。2階はまた1階とは違った趣。開けた空間には、思わず目を奪われるレトロな魅力がこれでもかとつまっています。レンガの壁、暖炉、シャンデリア、窓、テーブルやイス、本棚、カーペット...。すべてのインテリアにときめくこと間違いなし！空間だけでなく、こだわりのコーヒーが味わえるのも醍醐味。中南米の標高の高い山で収穫されたコーヒー豆を、注文を受けてからネルを使用したハンドドリップで丁寧に抽出しています。

店員さんが注いでくれるコーヒーやスイーツを堪能

スタッフのみなさんがどなたもとても丁寧な接客をされているのも印象的でした。ちなみにカフェオレはスタッフの方が目の前で注いで完成させてくれるので、エンタメ要素も楽しめます。ぜひ目でも舌でも楽しんでくださいね。今回はアップルパイを注文。イチからお店で手作りしているというアップルパイは、甘すぎず大人も楽しめる本格派。人気のエクレア、チョコレートケーキやホットサンドなどお店の方の想いをふんだんに感じられるメニュー構成でした。

銀座ならではののんびりカフェタイムを楽しんで

長きにわたって愛されてきた銀座の名店。その理由と価値を十分に感じられる時間でした。2階の窓際の席は超人気席。ヨーロッパの街角のカフェでお茶をしているような非日常をぜひ堪能していただきたいです。地方からのお客さまや海外の方を連れてくるのもとても喜ばれるはず。空間の魅力とホスピタリティー、コーヒーへのこだわりや軽食やスイーツに込められた想い。銀座ならではの非日常感や特別感を感じることができます。古き良きクラシカルな雰囲気がつまった開放的な空間で、コーヒー片手にのんびりとした時間を楽しんでみてください。