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会社 CEO三田正明が行く!クリエイティブ修行の旅

Vol.13 エネルギーとメッセージ性に溢れたアーバンアート『MUCA展』から受ける刺激

2024.06.05
CLASS ROOM WEB-MAG

不動産屋目線が発信するウェブマガジンです。銀座を中心とした建物の話、外国人の方にもおすすめのマニアックな観光地情報。社長や社員のコンテンツは、私たちが目指す会社の未来をご覧いただけます。

CEO 三田正明が⾏く!
クリエイティブ修⾏の旅

昨今ビジネスにもアート思考が重要! と言われるようになりました。銀座の不動産屋の自分たちにも新規事業、問題解決などで、自由な発想⼒が必要とされます。社⻑の私も発想⼒を磨きクリエイティブな⼈になるために、普段からさまざまな⼈に会い、チャレンジを絶やさないようにしています。この挑戦をアートセンスを磨くための“クリエイティブ修⾏”と銘打ち、WEB マガジンでレポートしたいと思います。ものづくりのワークショップや最新のオシャレスポット、スポーツなどなど社⻑三田正明の挑戦からアートなヒントがお届けできたらと思っています。

今回で13回目のクリエイティブ修行。東京・六本木で現代アートを鑑賞しに行ってきました!『MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』は大分を皮切りに、京都に続く巡回展。ヨーロッパ最大級のアーバン・アート作品を貯蔵する美術館「Museum of Urban and Contemporary Art」の1200点を超えるコレクションから選りすぐりの作品が来日した展覧会です。時に政治的・社会的なメッセージを訴えかけるアーバン・アートはエネルギーッシュ。一方、アパレルブランドとのコラボなど、私たちの身近にあるアートでもあります。アートに興味がなくても格式ばらずに楽しめるMUCA展。ぜひ写真とともにお楽しみください!

有名なシュレッダー事件「愛はごみ箱の中に」

バンクシーといえば、2018年のオークションでシュレッダー事件(※)を起こした「愛はごみ箱の中に」が有名です。今回、その作品の実物を見ることができました。シュレッダーにかけられた状態で額装された作品は、バンクシーのメッセージを強く感じさせましたし、バンクシーの在り方を象徴しているようでした。大いに感動しました。バンクシーの行動や作品から伝わる匿名性と強い社会性、政治メッセージなどを理解しながら鑑賞することで感銘を受けました。

※2018年バンクシーの「少女と風船」は、サザビーズで落札された瞬間に額縁に隠されていたシュレッダーを落下してその形を変えた。その後「愛はごみ箱の中に」と改名。

目がバツのキャラクターに投影「コンパニオン」

KAWSの代表作「コンパニオン」は、目がバツ印になったミッキーマウスのようなキャラクターです。さまざまなアパレルともコラボしているので、見たことのある方も多いのでは?KAWSはシニカルでユーモアたっぷりの作風です。ストリートアーティストは匿名なことが多いなか、本名と素顔を公開している珍しいアーティストでもあります。「コンパニオン」は一見ポップな外見ですが、私の目には「ふだんは絶対に見せないネガティブなミッキーマウス」を想像させました。社会や人の心の闇を投影したような、独特の世界観が印象的でした。

壁面を削ることで浮かび上がるアイデンティティ

VHILSの作品は、壁の表面に爆発物などを使用して、表層を削り取ることで作品を制作する「スクラッチ」技法が使われています。削られた壁面から浮かび上がる人物の表情は、まるでその人物のアイデンティティを表しているかのよう。会場では作品の目ヂカラに引き寄せられて、ずっと見入ってしまいました。荒々しくも繊細な表現方法が多くの人を魅了しています。人々の移動や都市化に伴って起こる社会的な変化をテーマとしているのだそうです。作品に込められた人間性や生命力を感じる印象的な作品でした。

若い世代を魅了するアートと会場の"らしい"仕掛け

場には若い世代の来場者が多く、現代アートへの関心の高さを感じることができました。デジタルディスプレイやQRコードから作品詳細情報を得られるなど、会場には現代らしい、そしてアーバン・アートの会場らしい、さまざまな工夫が施されていました。広々とした空間に最適な照明で作品が展示されており、アートを身近に感じられる雰囲気づくりが秀逸でした。

背景に込められたメッセージが共感を呼ぶ

アートが趣味という訳ではないけれど、有名なバンクシーやKAWSなどの人気アーティストの作品を直接鑑賞できる機会と知って訪問しました。MUCA展を通じて、アート作品の背景にあるメッセージの重要性を再認識することができました。作品に込められた社会性や政治性を感じながら鑑賞することでより共感を呼び起こすように感じます。アーティストの表現したい思いを知ることで、作品への理解が深まった感覚があります。アートは難しいというイメージが覆され、アートについてもっと学びを深めたいと感じさせてくれる、素晴らしい経験でした。

INFOMATION

テレビ朝日開局65周年記念
MUCA展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~
会期:2024.3.15(金)~ 6.2(日)
開館時間:10:00~19:00※金曜日・土曜日・祝日・祝前日は20:00まで※入館は閉館の30分前まで
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
https://www.mucaexhibition.jp/

【三田正明の公式ブログ】https://note.com/mitamasaaki/
ギンザの不動産会社の社長がマイノリティの立場で考える
「誰ひとり取り残さない賃貸」no+eにて執筆中

CHIEF EDITOR MITA MASAAKI

東京中央建物二代目社長。2022年ホームページリニューアルの際に、自社メディアとしてホームページ内にWEBマガジン『CLASS ROOM』を立ち上げ、編集長に就任。勤務地であるよく知る銀座や本業で関わる建物を掘り下げることが、価値ある情報になるのではとWEBマガジンを運営している。社長就任にあたって取り組んだ会社と社長個人のブランディングを通して、アートやデザイン、スポーツ等の魅力を知る。趣味はランニング・旅行・ワークアウト・カフェ巡りなど。 現在、no+eでブログを執筆中。 ギンザの不動産会社の社長がマイノリティの立場で考える「誰ひとり取り残さない賃貸」 https://note.com/mitamasaaki/

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