Vol.8 これぞユニクロ旗艦店!ー百貨店の構造体を活かした躯体剥き出しの大胆なデザインが圧巻
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銀座最新オシャレ空間探検ツアー
日本有数の繁華街かつ高級商業地である銀座には「魅⼒的な空間」がたくさんあります。カフェ・レストラン・商業施設・美術館などなど…、建築やインテリアや内装にこだわりのあるオシャレな空間に実際に足を運び、取材してお届けします。WEB マガジン<CLASSROOM>を運営する東京中央建物の拠点は銀座。地の利を⽣かして、みなさんにぜひ訪れて欲しい銀座の最新スポットをご紹介します。ぜひ週末に銀座へ遊びに行きませんか?
2020年に銀座マロニエゲート2にオープンした国内最大級となるユニクロ旗艦店「UNIQLO TOKYO」は、世界的な建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンがデザインを手掛けました。ヘルツォーク&ド・ムーロンは訪問時に1984年に建設された昔ながらの百貨店が、美しいコンクリートの構造体を持っていることを発見し、この構造体を活かした店舗設計をすることにしたそう。トータルクリエイティブディレクターは佐藤可士和氏が担当。私たちの身近にある名建築を今日はご紹介!
目次
キューブのサインが印象的なファサードく
外堀通り側の正面口、並木通り側の出入口に設けられた、外装材を剥がし、梁や柱が剥き出しになるファサードがこの建築デザインのコンセプトを入る前から感じさせます。屋上や外壁には旗艦店に入っている複数ブランドのロゴにコロコロと移り変わるデジタルキューブ型のサインを設置。ユニクロが入っているのは、地上1~4階の低層部。35年を超える歴史を持つ建物ながら、頑丈さゆえ構造体にはほぼ手を加えていないという。
コンクリート躯体の機能美をふんだんに味わう
構造を活かした設計を最も感じることができるのが建物に入って見られる内装。中に入ると店舗が入る4階までの天井を取っ払った大きな吹き抜け空間が広がります。天井は一部鏡張りになっており、より広く空間の広がりを感じることができます。剥き出しの梁、柱、コンクリートからは力強い建築の構造を感じさせ、コンクリート躯体の機能美をふんだんに味わえます。異なるフロアにいる人の動きが、俯瞰して見れるのも、あたかも全体がショーケースのような不思議な感覚を与えます。
ユニクロ旗艦店だからこそのユニークな取り組み
ユニクロの旗艦店だからこそのユニークな試みが行われているのも「UNIQLO TOKYO」のおもしろさのひとつ。服の修理、リメイク、刺繍などを行うことのできる「RE.UNIQLO STUDIO」が3階にあります。服にとって、未来にとってポジティブなことを実現していくために、REPAIR/REMAKE/REUSE/RECYCLEの取り組みが行われています。また横には、Tシャツなどのプリント加工ができる「UTme!」があり、外国人観光客で賑わっていました。旗艦店ならではのユニクロの新たな試みもぜひ体感してみてください。
コラボ商品など雰囲気の異なるゾーンも
壁に沿って電光掲示板が配置され「WELCOME TO TOKYO」の文字が流れていきます。他とは少し異なる雰囲気のエリア。外国人観光客も意識したゾーンで、アニメなどとのコラボ商品など企画系の商品が陳列されています。「UNIQLO TOKYO」の改修にあたっては、各フロアの天井高も高くしたのだという。元々2.8mだった天井高を1階は約4.4m、2~4階は約3.6mに変えています。開放的な雰囲気はこの天井の高さも影響しています。
ユニクロの花屋さんでブランドの価値を再認識
カラフルなユニクロの服のように、「日常をカラフルに彩ってほしい」という思いから始まったのが、ユニクロの花屋さん「UNIQLO FLOWER」です。並木通り側の入口に多数の花が並んでいます。公式サイトによると現在全国で21店舗展開しているそうです。買いやすい価格設定、束での販売など、"ユニクロらしさ"が花屋さんでも徹底されているのが、秀逸。驚くのがその鮮度の高さ。高品質と低価格の両立が、ユニクロのブランドであると再認識させてくれます。さすが旗艦店と唸る店舗デザインとコンテンツ。ぜひあらためて「UNIQLO TOKYO」を訪れてみてはいかがでしょう。
INFORMATION
施設名:UNIQLO TOKYO
住所:東京都中央区銀座三丁目2番1号 マロニエゲート銀座2地上1-4階
営業時間:ブティック11:00 - 21:00
TEL:03-5159-3931
FAX:03-3562-2724
公式HP:https://map.uniqlo.com/jp/ja/detail/10101701/
生まれも育ちも東京。デザイン系の本業と、インタビュー取材&記事執筆を中心としたライター業のパラレルキャリアを邁進中。仕事大好き人間。おいしいものが大好きで、インスタではグルメアカウントを運営中。トンカツ、ラーメン、唐揚げなど茶色い食べ物専門。一方、コスメやネイル、美容、ファッションなどの女子力分野も得意。新しい場所に出向くのも大好き。毎月一旅を掲げて、最近は国内・海外問わず気ままに旅に出る日々。
Born and raised in Tokyo. I'm dedicated to both my main job in the design field and my parallel career as a writer, focusing on interview coverage and article writing. I'm a work enthusiast, and I have a deep love for delicious food, which I showcase on my gourmet Instagram account. Tonkatsu, ramen, karaage, and other brown-hued foods are my specialties. On the other hand, I excel in areas related to feminine interests such as cosmetics, nail art, beauty, and fashion. I also have a passion for exploring new places. With a goal of embarking on a trip every month, I've recently been setting out for spontaneous adventures both domestically and internationally.