Vol.4 130年以上の歴史を受け継ぐ歌舞伎座!伝統と現代が融合する建物の魅力を解説
不動産屋目線が発信するウェブマガジンです。銀座を中心とした建物の話、外国人の方にもおすすめのマニアックな観光地情報。社長や社員のコンテンツは、私たちが目指す会社の未来をご覧いただけます。
銀座最新オシャレ空間探検ツアー
日本有数の繁華街かつ高級商業地である銀座には「魅⼒的な空間」がたくさんあります。カフェ・レストラン・商業施設・美術館などなど…、建築やインテリアや内装にこだわりのあるオシャレな空間に実際に足を運び、取材してお届けします。WEB マガジン<CLASSROOM>を運営する東京中央建物の拠点は銀座。地の利を⽣かして、みなさんにぜひ訪れて欲しい銀座の最新スポットをご紹介します。ぜひ週末に銀座へ遊びに行きませんか?
江戸の風情を感じられる外観が印象的な歌舞伎座。大都会の中にどっしりと構えるその姿は存在感があり、多くの人々が日々その外観を写真に収めています。今回はそんな歌舞伎座の建物を特集!特に明治時代から続く歴史のストーリーは必見です。ぜひチェックしてみてください。
目次
伝統と現在を象徴する建物の姿は必見!
歌舞伎座は当初、洋風な外観で内部は日本風だったそう!現在の見た目からは想像できませんね。しかしその歴史は長く、明治時代から第一期、第二期と続き、現在は第五期目。老朽化で建替えのために休館中だった歌舞伎座は、2013年に高層ビルも併設した建物として生まれ変わりました。地下4階、地上29階の鉄骨造、高さ143mは銀座で一番の高さ!昭和通り側のオフィスタワーは、晴海通り側の堂々とした桃山風の佇まいと調和がとれるよう大きく後退して配置され漆喰のイメージでデザイン。オフィス側、劇場側のどちらから見るかでまったく別の建物のようです。
明治22年に開場!歌舞伎座の長い歴史を紐解く
歌舞伎座は当時、演劇改良運動を唱えていた福地源一郎によって、自分たちの理想を実現すべく、日本一の大劇場を目指して建てられました。なんと歌舞伎座の座紋である鳳凰丸はこのときから使われていたのだそう!明治22年(1889年)に劇場が開場してからは、関東大震災や空襲によって焼失してしまったこともありましたが度重なる改修工事によって、その姿は今も受け継がれています。当初の外装とはかなり異なる歌舞伎座の建物ですが、130年以上もの伝統を守り続けており、歴史の重さを感じられますね。
歴史と未来を大切にする建物への想いを知る
過去に戦争やひどい災害の中で生き延びてきた歌舞伎座の姿を知り、建築家の隈研吾氏は、東日本大震災が起こった際に縁を感じて、これからの未来のために建物を地震や災害に強い造りにしたそう。省エネ設計や地球環境に配慮したシステム、災害時に3000人の帰宅困難者を受け入れるための食料とスペースなど、環境や人を大切にする建物。第一期の頃から外観や建物の造りは変わりながらも、伝統を受け継ぐと同時に、歌舞伎座がこの先もずっと強い姿のままであり続けられるように再建された想いをぜひ多くの方たちに知っていただきたい!
意外な場所に神社が!立ち寄りたくなるお参りスポット
歌舞伎座正面右側に位置するのが歌舞伎稲荷神社。まさかこんなところに神社があるとはびっくり......ここは主に商売繁盛や家内安全などを祈願して祀られているそう。そこまで高さはありませんが、朱色の鳥居がよく目立ちます。参拝する人も多く、取材に訪れた際は列ができていたほど。存在感のある歌舞伎座の建物も魅力的ですが、ぜひこちらの神社にも注目していただきたい!観劇以外にも一般の人もお参りできるので、訪れてみてはいかがでしょうか?
レトロな内部の木挽町広場にも注目
歌舞伎座の建物の地下にあるのが木挽町広場。広々とした空間でレトロな雰囲気が漂います。茶色い柱と床、そして天井を見上げると劇場の雰囲気も少しだけ感じられます。大きな提灯を囲んだ周りには、出店が並び、和菓子や小物のほか、歌舞伎座らしいグッズも販売しています。どこか夏のお祭りに似ている雰囲気で、人の数も多く賑わっていますよ!地下にはコンビニや食事処もあるので、建物の見学に来た帰りは休息もできますね。
INFORMATION
施設名:歌舞伎座
住所:東京都中央区銀座4丁目12−15
竣工年:1889年
設計(第五期):三菱地所設計・隈研吾建築都市設計事務所
公式HP:https://www.kabuki-za.co.jp/
東京都出身。カナダに高校留学へ行ったことをきっかけに海外に興味を持ち、大学卒業後はワーホリでオーストラリアへ。現地で接客業やエージェントでの仕事を経てからフィリピンやニュージーランドにも渡り、海外で遊牧民のような生活にハマる。帰国後は都内某メディア会社でSEOライターを経て独立。現在はフリーランスとしてメディア記事の編集・構成作成に携わる。オーストラリアのゆるいライフスタイルが恋しい。
I am from Tokyo. After studying abroad in Canada during high school, I became interested in traveling and living abroad. After graduating from university, I went to Australia on a working holiday visa, where I worked in customer service and as an agent before traveling to the Philippines and New Zealand. I fell in love with the nomadic lifestyle abroad. After returning to Japan, I worked as an SEO writer for a certain media company in Tokyo before becoming independent. Currently, I work as a freelance editor and content creator for media articles. I miss the laid-back lifestyle of Australia.